[完]全力恋奏~音に乗せて~
そんな女子トークも終わらせて、温泉から上がり浴衣を着て出る
大広間で夕飯を待っている男子組は、私たちがやっと来たと言って、文句を言われた。
「かわいいな。浴衣」
目の前に座る柊羽が、私にそんなことを言ってくる。
「…あ、ありが、とう……」
照れてしまって、ぎこちなくなる。
けど、そんな雰囲気も「なんだなんだ、イチャイチャしやがってー」なんて言う翔亮くんが壊した
「邪魔しないのー翔亮!これからもーっとイチャつくんだからー」
「なっ、何言ってるの?!紅!」
余計恥ずかしいことを言うし、
「えー?なーに想像しちゃったのかなぁ?」
なんて言ってからかってくる。
けど……私、ホント何考えてるんだろう…