[完]全力恋奏~音に乗せて~
「バカじゃねーの?」
俺はそう言って、しずくの頭をわしゃわしゃする
「もう!何するのー!」
頭に手を当てて更にほっぺを膨らませながら、上目遣いで見てくる。
はぁぁぁぁーーーーー……。
なっがーい溜め息も出ちゃうよ。
「しずくが可愛すぎんのが悪い」
俺は正論を言ったまでだから。
「しゅ、柊羽だって…か、カッコよすぎるのが悪いんだからね!」
反抗して言ってきたつもりなんだろうけど、真っ赤な顔で瞳を潤ませて言ってくるソレは、逆効果。
俺はしずくを壁に追いやって、深い口付けをした。