[完]全力恋奏~音に乗せて~
目の前にいた男の人が、宙に舞って飛んだ
?!???!
「はぁっ、はぁっ、大丈夫?!逃げるよっ、」
そう言って私の手を引いて走ろうとしてくれるけれど、完全に固まって動けない…
「……?!あぁっ!よいしょっ!我慢してね?」
そんな私をお姫様抱っこして、走ってくれた
「はぁっ、……っは……だ、大丈夫っ?」
その人は、新村くんだった……
……っ
「っ………っ…っ」
何故か新村くんの顔を見たら涙が溢れてきて、崩れてしまった
「よしよし、怖かったよね……」
ポンポンと背中をリズムよく叩いてくれる
「ごめ、っなさっ……」
「うーん、、そこは、〝ごめんなさい〟よりも〝ありがとう〟の方が嬉しいかな?」
「うっ……あ、あり、がとっ……」
「よく出来ました!」
それから10分くらい私のことを撫でてくれていた