[完]全力恋奏~音に乗せて~


気がつけば時刻は6時50分……

「……っ!?、!!」


突然立ち上がった私にビックリする新村くん


「あ、!朝練っ!もう始まって……!」


確か朝練は40分から始まる


「ん?あー、大丈夫だよ?今日は遅れるって言ってたからもともと!」


そんなの絶対嘘……ってあぁ!!

「新村くん!ごめんなさいっ!」

今度は突然謝り始めた私にびっくり


「なになに?!突然」


「昨日の!嘘だなんて思っちゃって!」


「ぷっ……はははっ!なに?そんなこと言いたかったの?」


コクコクと頷くと、また笑う


……だから、笑いすぎだって……


「てか…何で今日こんなに早いの?いつもなら来るの7時半くらいでしょ?」


「……に、新村くんに、謝りたくて……でも、朝練だから早く行こうと思って…」


「俺のために早く出て、あんな所で変態に出会ったと」


「……そうなりますね」


「最近不審者多いからって、俺言ったよね?」


「はい」


「俺のためにそんなことしてくれなくていいからね?」


「でもっ!…「それで、何かあったら元も子もないでしょ?」



うっ……そ、その通りです……

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