[完]全力恋奏~音に乗せて~
「園村さん、フルートパートだけれど…」
部長さんに声をかけられ、吹くのをやめる
「はい」
「園村さんのソロを入れたいという話を先生として、決まったの」
ソロを頼まれることは、すごく名誉なことだ
でも、その分プレッシャーも倍になる
「本当ですか!?」
「ええ、園村さんのフルートの音が、この間の定期演奏会で来ていた他校の先生方から好評でね?是非って」
満面の笑みで答える先輩は、穏やかですごく美人さん
「ありがとうございます!」
そう言うと、微笑んで練習に戻って行った