[完]全力恋奏~音に乗せて~
いつものお昼休み、今日は天気が良くて、ポカポカ春の陽気なので屋上でお弁当です
「しずくはさ?」
「うん?」
「柊羽のことが好きなんだよね?」
「…うっ、ゴホッゴホッ!!…///」
「そう、だよね…うん」
うんともなんとも言ってないのに、肯定する紅ちゃん
確かに今のは、肯定の意味になるよね……
あれ?紅ちゃんの様子が何だか……いつもと違う……?
「紅ちゃん……?」
「あたしね、好きな人がいるんだ……」
紅ちゃんに好きな人っ!?
は、初耳……
「……翔亮……なんだよね……」
「飯倉くん?」
「そう…小学校からずっと同じなんだけど、好きになったのは中学校の時」
一途……
「飯倉くんは、気づいてないよね……?」
「うん。モテるからね〜あいつも」
笑顔を見せるけど、どこか苦しそうで、私も苦しかった