[完]全力恋奏~音に乗せて~


教室に行くと、飯倉くんと新村くんが笑い合ってた

もちろん、その周りにはたくさん人が集まってて、また感心した

ふと、何だろう……視線が……

み、みなさん…何でこっち見て…あぁ!隣に紅ちゃんがいるからだ!!

それなら、納得

うんうん、と1人で頷いていると新村くんと飯倉くんがやって来た

「ちょっと、裏庭行かない?二人共」

突然のお誘い…

「えっと…「おっけー!」

紅ちゃんが代わりに返事してくれました




「ね、しずく」

歩いてると新村くんの声が降ってきた

隣を歩いてる新村くんを首をかしげて見る

「……」

あれ?お話…

「…のさ、しずく?」

「うん?」

「その見方、やめよっか?」

「……あああ!ごめっ……!」

きっとすごく嫌だったんだよね?うん!


「しずく、朝言えなかったけど前髪、切ったんだね?」

……まえがみ……きっ……ああああああ!

朝だ!お兄ちゃん……あー……


「う、うん…失敗しちゃって…すごく短いの」

「そのほうが好き」


ちょっとした褒め言葉かもしれないけど、私にはものすごく大きなことで、心臓がまた飛び跳ねる

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