[完]全力恋奏~音に乗せて~
「い、飯倉くんっ!」
「あ、ごめんね?困るよね、俺にも」
申し訳なさそうに笑う飯倉くんになんだか申し訳なくなって
「いいえっ!あ、ありがと、うございます…」
「俺だけ敬語…か」
「ごっ!ごめっ……!」
謝ろうとすると、飯倉くんは笑って言った
「柊羽の言う通りだ」って
……?
どういうことだ……?
首をかしげて飯倉くんの顔を見る
んー……
「園村さん、?」
「?」
「柊羽からもよく言われると思うけどさ、それは、ダメだよやったら…」
んー……何のことだろう…
「あはは、ごめんごめん、園村さんは変わらずそのままでいてよ…柊羽も、きっとそう思ってる」
「う、うん……?」
「戻ろっか?柊羽に怒られるな、俺」
「?どうして?」
「こっちの話」
やっぱり、何を言ってるのかさっぱり……