[完]全力恋奏~音に乗せて~
お母さんが出て、静かな部屋に響く新村くんの静かな寝息
「スー…スー……」
可愛いなんて失礼かもしれないけど、やっぱり……かわいいです……あれ?前にも……
……けれど、かわいくて、思わず笑みがこぼれる
「にいむらくん…」
気のないような声で呼ぶ
その時、
「……んっ……しずく?」
新村くんが目を覚まして、目を覚ました私に気がついた
「しずくっ!大丈夫?!」
笑顔で頷いてみせると、安心したように、私のベッドの横の椅子に座った