[完]全力恋奏~音に乗せて~
校門を通った少し先に、新村くんがエナメルバッグを持って、体育館から戻ってくるのが見えた
……ドキドキ
少し小走りになる
「に、新村くんっ……!」
少し息切れしながら呼びかけると、新村くんは振り向いて少し驚いていた
「何で走ってくるの」
「新村くんがいたから……」
少し説教されて落ち込む……
「もっと自分大切にしなさい?」
少し命令口調にドキンっと心臓がはねる
「明日……からだよね?」
「ん?あぁ、そうだよ、合宿」
「がっ、頑張ってね!」
「ありがと、…しずくも頑張れよ」
「うんっ!」
新村くんに応援されたら、何だって出来る気がする