[完]全力恋奏~音に乗せて~
「ここにある椅子、座っていい?」
「も、!もちろん!」
逆に気を遣わせて……遠慮させてしまってる
ものすごく申し訳ないよ…ごめんなさい……
それなのに、ニコって…あの、輝く笑顔で、ありがとうって言ってくれた
やっぱり、少し涙が溢れる
怖い……
新村くん自身が怖いんじゃなくて、…本当のことを知られてどう思われてしまうか……
もう知っているとしても、軽蔑されてしまうんじゃないか……って
とてつもなく怖いの……
好きすぎて、いつの間にかこんなにも好きになっていて
それが、こんなにも怖いと恐れてしまうまで……
どう思われているか怖くなるくらい、
好きになってしまっていたなんて……