一途な御曹司は、ウブなお見合い相手を新妻にしたい
「あのさ、お父さんとみんなには悪いけど、何度も言っているように私と海斗は付き合っていないから。……跡取りとかそういうの期待しないでね」
ここぞとばかりに言葉に棘を生やし、お父さんを指差していうと、てっきり落ち込むとばかり思いきや、なぜか安心したように肩を落とした。
「そうか……ならよかった」
「え、よかった?」
いつもみんなと一緒に私と海斗が結婚して、製作所を継いでくれることを望んでいたのに?
らしくないお父さんの発言に戸惑ってしまう。
するとお父さんは、驚くべきことを言い出した。
「海斗くんと付き合っているのに、美弥にお見合いさせることになってしまって、どうしようかとヒヤヒヤしていたんだ。付き合っていないなら、本当によかった」
「…………え、なに? お父さん今、なんて言った!?」
一瞬固まってしまったけれど、とんでもないワードに声を荒げてしまう。
「だっ、だから海斗くんと付き合っていなくて安心したと……」
「その後よ!!」
遮り言うと、お父さんは怯えたように肩をすくめた。
ここぞとばかりに言葉に棘を生やし、お父さんを指差していうと、てっきり落ち込むとばかり思いきや、なぜか安心したように肩を落とした。
「そうか……ならよかった」
「え、よかった?」
いつもみんなと一緒に私と海斗が結婚して、製作所を継いでくれることを望んでいたのに?
らしくないお父さんの発言に戸惑ってしまう。
するとお父さんは、驚くべきことを言い出した。
「海斗くんと付き合っているのに、美弥にお見合いさせることになってしまって、どうしようかとヒヤヒヤしていたんだ。付き合っていないなら、本当によかった」
「…………え、なに? お父さん今、なんて言った!?」
一瞬固まってしまったけれど、とんでもないワードに声を荒げてしまう。
「だっ、だから海斗くんと付き合っていなくて安心したと……」
「その後よ!!」
遮り言うと、お父さんは怯えたように肩をすくめた。