一途な御曹司は、ウブなお見合い相手を新妻にしたい
「お父さんってば最低。どうしてあんな写真を人様に見せたりするのよ!」
すかさず抗議をすれば、お父さんは負けじと反論してきた。
「だからあれを出したんだろ? 可愛いけど正直子供っぽい写真だったしな。あれを見て美弥を気に入るとは思わないと高を括っていたんだ」
失礼なことを言われているとは感じつつも、それよりも気になることがある。
「ってことは、もしかしてあの写真を見て……?」
あまりにも信じられないことで、言葉が続かない。
するとお父さんは深く頷いた。
「そのまさかなんだ。美弥のあの写真を見て、是非息子とお見合いしてくれと、会長の秘書を通して連絡があったんだ」
「…………嘘、でしょ?」
あのトイプードルそっくりな私の写真を見て? 冗談でしょ?
けれど冗談ではないようで、お父さんは話を続けた。
「美弥宛に見合い当日用の服一式まで届いたし、嘘でもないようだ」
そう言うとお父さんは居間の隣の自分の寝室から大きな紙袋を持ってきた。
「これって……」
お父さんから受け取りまじまじと見つめてしまう。
ブランドものに疎い私でさえ知っている、有名なブランドショップの袋だから。
すかさず抗議をすれば、お父さんは負けじと反論してきた。
「だからあれを出したんだろ? 可愛いけど正直子供っぽい写真だったしな。あれを見て美弥を気に入るとは思わないと高を括っていたんだ」
失礼なことを言われているとは感じつつも、それよりも気になることがある。
「ってことは、もしかしてあの写真を見て……?」
あまりにも信じられないことで、言葉が続かない。
するとお父さんは深く頷いた。
「そのまさかなんだ。美弥のあの写真を見て、是非息子とお見合いしてくれと、会長の秘書を通して連絡があったんだ」
「…………嘘、でしょ?」
あのトイプードルそっくりな私の写真を見て? 冗談でしょ?
けれど冗談ではないようで、お父さんは話を続けた。
「美弥宛に見合い当日用の服一式まで届いたし、嘘でもないようだ」
そう言うとお父さんは居間の隣の自分の寝室から大きな紙袋を持ってきた。
「これって……」
お父さんから受け取りまじまじと見つめてしまう。
ブランドものに疎い私でさえ知っている、有名なブランドショップの袋だから。