一途な御曹司は、ウブなお見合い相手を新妻にしたい
電気がついているってことは南さんいるんだよね。
家にいるとは聞いていたけれど、言われた通り勝手に入った手前、本当にいるか半信半疑だったから、電気が灯っていたことにホッとしてしまった。
奥のリビングらしきドアまでの間に、廊下にはいくつか部屋がある。そのうちのどれかの部屋で、南さんは仕事をしているのかもしれない。
静かに入らないとね。
とりあえずリビングらしき部屋へ向かおうと思い、靴を脱ごうとしたんだけど……。
「……え」
玄関先に並べられている二足に、視線が釘付けになってしまう。
一足はよく見る南さんの革靴。……そしてもう一足はエレガントなデザインのハイヒール。
これはどう見ても南さんのものではない、よね? じゃあこのハイヒールを履いている人は……?
ハイヒールをジッと見つめたまま茫然と立ち尽くしてしまっていると、ドアが開く音が静かな廊下に響いた。
思わずビクッと身体を反応させてしまうも、咄嗟に開いたドアの方を見ると、そこに立っていたのはスーツ姿の綺麗な女性だった。
えっと……この方は一体?
向こうはまるで私が来ることが分かっていたかのように、丁寧にお辞儀をされてしまうも、私はただ女性を見つめたまま、立ち尽くすことしかできずにいた。
家にいるとは聞いていたけれど、言われた通り勝手に入った手前、本当にいるか半信半疑だったから、電気が灯っていたことにホッとしてしまった。
奥のリビングらしきドアまでの間に、廊下にはいくつか部屋がある。そのうちのどれかの部屋で、南さんは仕事をしているのかもしれない。
静かに入らないとね。
とりあえずリビングらしき部屋へ向かおうと思い、靴を脱ごうとしたんだけど……。
「……え」
玄関先に並べられている二足に、視線が釘付けになってしまう。
一足はよく見る南さんの革靴。……そしてもう一足はエレガントなデザインのハイヒール。
これはどう見ても南さんのものではない、よね? じゃあこのハイヒールを履いている人は……?
ハイヒールをジッと見つめたまま茫然と立ち尽くしてしまっていると、ドアが開く音が静かな廊下に響いた。
思わずビクッと身体を反応させてしまうも、咄嗟に開いたドアの方を見ると、そこに立っていたのはスーツ姿の綺麗な女性だった。
えっと……この方は一体?
向こうはまるで私が来ることが分かっていたかのように、丁寧にお辞儀をされてしまうも、私はただ女性を見つめたまま、立ち尽くすことしかできずにいた。