一途な御曹司は、ウブなお見合い相手を新妻にしたい
#7『鉢合わせパニック!』
「どうぞ」
「あっ、すみません! ありがとうございます」
私が座るテーブルの前に出されたのは、彼女が淹れてくれた良い香りを放つハーブティー。
立ち昇る湯気一点を見つめることしかできない。
そもそもどうして私、今こんな状況になっているのだろうか。
私が訪れたのは、南さんの自宅なはず。それなのになぜか見ず知らずの綺麗な女性が出迎えてくれて、「ここではなんですから」と言われるがまま、リビングに誘導されていき、広いリビング内にある椅子に座らされ。
そして慣れた手つきでハーブティーを淹れてくれた彼女は、目の前に座った。
えっと……言われるがまま上がって、こうやってハーブティーを淹れてもらってしまったけれど、この方は一体誰なのだろうか。
南さんの親族、とか? でも姉妹がいるとは聞いたことないしな。従姉妹とかなのかな?
まっ、まさか恋人……とか? いやいや、恋人がいるのに私とお見合いして、プロポーズなんてしちゃう!? そっ、それとも私が知らないだけで、南さんってば遊び人なの?
色々な考えが駆け巡ってしまっていると、女性は口を開いた。
「あっ、すみません! ありがとうございます」
私が座るテーブルの前に出されたのは、彼女が淹れてくれた良い香りを放つハーブティー。
立ち昇る湯気一点を見つめることしかできない。
そもそもどうして私、今こんな状況になっているのだろうか。
私が訪れたのは、南さんの自宅なはず。それなのになぜか見ず知らずの綺麗な女性が出迎えてくれて、「ここではなんですから」と言われるがまま、リビングに誘導されていき、広いリビング内にある椅子に座らされ。
そして慣れた手つきでハーブティーを淹れてくれた彼女は、目の前に座った。
えっと……言われるがまま上がって、こうやってハーブティーを淹れてもらってしまったけれど、この方は一体誰なのだろうか。
南さんの親族、とか? でも姉妹がいるとは聞いたことないしな。従姉妹とかなのかな?
まっ、まさか恋人……とか? いやいや、恋人がいるのに私とお見合いして、プロポーズなんてしちゃう!? そっ、それとも私が知らないだけで、南さんってば遊び人なの?
色々な考えが駆け巡ってしまっていると、女性は口を開いた。