一途な御曹司は、ウブなお見合い相手を新妻にしたい
朝帰りしてしまった手前、気恥ずかしいしどう説明したらいいのかと悩んでいたんだけど、昨夜海斗がお父さんに「急に友達から相談の電話があり、今夜は泊まってくるかもしれない」とうまく口裏を合わせておいてくれたようで。
私が帰宅するとお父さんは、「友達、大丈夫だったか?」と変な心配をされてしまい、拍子抜けしてしまった。
すぐに海斗がうまくお父さんに、誤魔化して言っておいてくれたんだって理解出来て、話を合わせ特に怪しまれることはなかった。
「あーあ、俺と亜優より先に美弥が結婚か」
「けっ……!? バッカじゃないの? 話が早いから」
とんでもないことを言い出した海斗に大きな声が出てしまったものの、慌てて声を潜めた。
「早いわけねぇだろ? だってお前、見合いしたんだから。当然の流れだと思うけど?」
さも当たり前のように話す海斗に目を見張ってしまう。
いや、もちろんお見合いした以上、その先に結婚があるのは理解しているけれど……。
私が帰宅するとお父さんは、「友達、大丈夫だったか?」と変な心配をされてしまい、拍子抜けしてしまった。
すぐに海斗がうまくお父さんに、誤魔化して言っておいてくれたんだって理解出来て、話を合わせ特に怪しまれることはなかった。
「あーあ、俺と亜優より先に美弥が結婚か」
「けっ……!? バッカじゃないの? 話が早いから」
とんでもないことを言い出した海斗に大きな声が出てしまったものの、慌てて声を潜めた。
「早いわけねぇだろ? だってお前、見合いしたんだから。当然の流れだと思うけど?」
さも当たり前のように話す海斗に目を見張ってしまう。
いや、もちろんお見合いした以上、その先に結婚があるのは理解しているけれど……。