一途な御曹司は、ウブなお見合い相手を新妻にしたい
そうだ、ずっと無視しちゃっていたのに。なのに助けてくれた。
病院にまで付き添ってくれて、そばにいてくれた。
「ううん、謝らないで。……それに謝らないといけないのは僕の方だから」
「――え?」
そう言うと南さんは私と向き合うように身体をこちらに向け、突然深々と頭を下げ出した。
「え、南さん!?」
「ごめん、ミャーに対しても水谷さんに対しても。……いや、水谷製作所の皆さんに何度謝っても頭を上げられない」
「南さん……?」
彼は頭を下げたまま話を続けた。
「本当にごめん。……部下に調べさせたんだ、今回の件。そうしたら真理愛が関わっていることがわかって……。すべて聞いたよ」
思わず目を丸くさせてしまう。すべてってことは一連のこと全部なんだよね?
「水谷さんが開発途中だった部品まで盗ませたなんて……なんて言ったらいいのかわからない。すぐに謝罪にくるべきだったのに事の大きさに僕自身もショックで……。ミャーに連絡することもできずごめん」
そうだったんだ、だから昨日から南さんの連絡が途絶えてしまったんだ。
病院にまで付き添ってくれて、そばにいてくれた。
「ううん、謝らないで。……それに謝らないといけないのは僕の方だから」
「――え?」
そう言うと南さんは私と向き合うように身体をこちらに向け、突然深々と頭を下げ出した。
「え、南さん!?」
「ごめん、ミャーに対しても水谷さんに対しても。……いや、水谷製作所の皆さんに何度謝っても頭を上げられない」
「南さん……?」
彼は頭を下げたまま話を続けた。
「本当にごめん。……部下に調べさせたんだ、今回の件。そうしたら真理愛が関わっていることがわかって……。すべて聞いたよ」
思わず目を丸くさせてしまう。すべてってことは一連のこと全部なんだよね?
「水谷さんが開発途中だった部品まで盗ませたなんて……なんて言ったらいいのかわからない。すぐに謝罪にくるべきだったのに事の大きさに僕自身もショックで……。ミャーに連絡することもできずごめん」
そうだったんだ、だから昨日から南さんの連絡が途絶えてしまったんだ。