一途な御曹司は、ウブなお見合い相手を新妻にしたい
「僕はミャーのことが好きだよ。結婚してこれからもずっと一緒にいたいって気持ちは変わらない」

真っ直ぐと私を見つめたまま告げられた告白。嬉しい愛の言葉なのに表情を崩して喜ぶことができない。

これから南さんが、私になにを伝えようとしてくれているのかわからないからこそ余計に。

見つめ返したまま、彼の話に耳を傾けた。


「でも好きだからこそ、ミャーを幸せにしたいって思うからこそ不安になっている。ミャーのことを信じることができなかった。真理愛の気持ちにも気づくことができず、傷つけてしまった。そんな俺にミャーを幸せにできるのかって」


苦しい思いを吐き出すように南さんは息を吐いた。


「ミャーだって僕に幻滅しただろ？　いや、しない方がおかしい。傷つけたんだから。だからこそ言わせてほしい」

そう言うと南さんは硬い表情で言った。


「今のままの僕じゃ、ミャーを幸せにする自信がないんだ。それに怖い。この先もミャーと一緒にいることができても、今回のように自分のせいでミャーのことを傷つけてしまうかもしれないって思うと」

「南さん……」

彼は一歩距離を詰め、そっと私の頬に手を添えた。
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