一途な御曹司は、ウブなお見合い相手を新妻にしたい
「水谷さん……いや、お義父さん」
「おっ、お義父さんっ!?」
予想外の呼び名に咄嗟に自分を指差すお父さん。けれど南さんは表情を変えることなく言った。
「僕はぜひともミャー……、美弥さんと結婚を、前提にお付き合いさせていただきたい所存です」
そう言うと彼は少し後退り、土下座し出したものだから、お父さんとふたり、途端に慌て出してしまった。
「そっ、颯馬さんっ! 頭を上げて下さい!!」
お父さんの言葉に私も何度も首を縦に振ってしまう。けれど彼は一向に頭を上げることなく言った。
「必ず美弥さんにも、僕と結婚したいと思って頂けるよう努力いたします。……その際は僕を美弥さんの相手として、認めてください」
あまりの急展開に頭がついていかない。
これはなに? まさか私、夢でも見ているのだろうか。
あの南さんが私との結婚を望んでいて、我が家で土下座をしているなんて……っ!
「そんな滅相もございません! うちの娘なんかでよろしければ、いくらでも持っていってください!!」
とんだ展開にお父さんはネジが一本外れたかのように、南さん同様土下座をし、人をモノ扱いする始末。
「おっ、お義父さんっ!?」
予想外の呼び名に咄嗟に自分を指差すお父さん。けれど南さんは表情を変えることなく言った。
「僕はぜひともミャー……、美弥さんと結婚を、前提にお付き合いさせていただきたい所存です」
そう言うと彼は少し後退り、土下座し出したものだから、お父さんとふたり、途端に慌て出してしまった。
「そっ、颯馬さんっ! 頭を上げて下さい!!」
お父さんの言葉に私も何度も首を縦に振ってしまう。けれど彼は一向に頭を上げることなく言った。
「必ず美弥さんにも、僕と結婚したいと思って頂けるよう努力いたします。……その際は僕を美弥さんの相手として、認めてください」
あまりの急展開に頭がついていかない。
これはなに? まさか私、夢でも見ているのだろうか。
あの南さんが私との結婚を望んでいて、我が家で土下座をしているなんて……っ!
「そんな滅相もございません! うちの娘なんかでよろしければ、いくらでも持っていってください!!」
とんだ展開にお父さんはネジが一本外れたかのように、南さん同様土下座をし、人をモノ扱いする始末。