moon~満ちる日舞う少女~【上】
陸「お前は守られてりゃいい」
嫌なの…もう…守られるだけは…
美「お前を守れねぇほうがあいつらは気にする」
やめて。そんな事言わないで。
陸「あいつらはお前を守りたいって思ってんだよ」
嫌だ。守られたくない。私は弱くない…
陸「お前になにかあるのが嫌なんだよ!あいつらはお前を仲間だとおもってっから!!」
美「ーっ」
私の口が思いを吐き出そうとしてる。心の中ではダメってわかってても。仲間じゃない。守られるなんて私にはー。
美美「…ぁ…」
やばい…。ここ何年かはならなかったのに…どうして今なの…。お願い…陸の前では…みんなに知られてしまう…。
「美月!!」
この声は…
私は倒れかけた体で踏ん張って立ち続ける。
南「美月!!大丈夫や!!……お前には俺がおるから。安心しいや?!」
南…。私の…仲間…
美「…はぁ…はぁ…」
私はだんだん呼吸が整ってきた。