moon~満ちる日舞う少女~【上】
美「えっと…大鳥美月です」
一応ニコッと挨拶をした。その瞬間シーンとなる。
私…なんかまずいこと言った?変だった?!
修「…美月、こいつらはほっといて上行くぞ」
美「う、うん」
ほっておいて…いいんだよね?
修「ここ座れ」
指されたのは修也の隣。
それにしても…夜舞とは全く違うなぁ~。
亮「美月さん、お茶でいいですか?」
美「うんありがとう」
亮がわざわざ私の前にお茶を置いてくれたので、口をつけたら
ーブーッ!!!ー
漫画かよ!!と思うくらい吹き出した。
陸「きったねぇ…」
陸がそういうのも無理ないです。ごめんなさい。だけど今は…今は気にしてられないんです。…私の位置から見える壁に貼ってあるポスター…
修「?…あぁ、あれ見てんのか?」
修也が気づいたのか説明してくれた。
修「あれな、夜舞っていう族なんだよ。…俺らの憧れてるすっげぇ強い族!」
…うわ。
修「って知ってるか!南も結崎(?)もいるもんな」
あぁ。陸たちに聞いたんだなぁ…
美「うん。本物を見たことはないけどね」
修「…総長の舞月がすげぇんだよな~」
と修也が言った時隣の順太郎が…
順「修也、舞月のことすごく憧れてるから長くなると思うけど、聞いてやって欲しいんス」
…へぇ。私のこと…。聞くぶんには構わないけどさぁ…目の前で自分のこと話されるのめっちゃ恥ずいんだけど!
修「仲間思いで、芯が真っ直ぐで…めっちゃかっけぇんだよ!!」
美「へ、へぇー。…でも、それだけ憧れてるのに夜舞に入ろうとは思わなかったの?」
修「…」
あ、あれ?!まずいこと言った?…今日2度目?!