moon~満ちる日舞う少女~【上】
修「月龍のほとんどは舞月にすっげぇ憧れをもってんだよ」
すっごく嬉しいよ。…だけどごめんね。…
勝「香月?どうしたの?美月ちゃんをじっとみて…ま、まさか…こ…ムグッ!」
香月?香月が私を見てた?…こ、ってなに?
香「…な、なんでもねえよ!」
香月まさか今の気づいたの?…隠してたはずなのに。やっぱり双子だなぁ。…
ごめんな。…私は…夜舞のこと大切に思ってる。…けど……
亮「美月さん?」
美「え、ごめん。何?」
亮「いえ。…美月さんも舞月、憧れますか?」
美「そうだなぁ。…私に族の世界はわかんないし、憧れたりはしないかな」
勝「だよねぇ。…族に関わるなんてろくな事ないもんね!」
修「お前関わってんじゃん」
勝「ちっがーう!!…普通の女の子が!!」
修「ああ」
普通…。…そうだね。私は今普通の女の子なんだからしっかりしないと。…あの舞月として、使命を果たす。