moon~満ちる日舞う少女~【上】







香「じゃ!姉ちゃんまたなっ!!」


学校に着くなり香月は私を置いて走って去っていく。


美「えっ私も…」 



ってそうだった。私転校生だからまずは理事長室に行かなきゃなんだっけ?



美「つーかどこだよ…」



あ、あった!!なんと運がいい!!



ーコンコンー




?「あー?」



ーガチャー




美「失礼します」




?「お前は転校生の大鳥だったな」




美「はいっ!………ってえ?!」




?「あ?なんだ?」




茶色の髪は違うけど、ピアスの位置は同じ。机に置いてあるタバコの銘柄も…。




美「…愛斗(まなと)さん…?」



愛「…ん?俺を知ってるのか?まぁ俺は有名人だもんなぁ~!しょうがねぇ、サイン…」



ーイラッー




美「私誰だかわかりませんかぁ??(黒笑)」




愛「うひょっ!その殺気…どこかで……。ん?!いや待てよ……大鳥…大鳥…“美月“?!お、おまっ!…美月か?!あの?!!」




美「良かったです。思い出してくれて。忘れてたらどうしようかと思いましたよぉ」




愛「そ、そ、そんなわけねぇよな!!」




いや、いや。めっちゃ汗かいてますよー!


実は愛斗さんは昔の知り合いなのだ。


< 18 / 144 >

この作品をシェア

pagetop