moon~満ちる日舞う少女~【上】
「ぎゃはははっ!よえー!!」
「た、助けて…」
「うぜーよ!!」
ーバキッ!!ー
私が蹴りをいれた相手は遠くまで吹っ飛んだ。
「くっ!!誰だっ!」
美「うちの敷地荒らしてんのはてめぇらか?」
「んだよ!!だれだよてめぇら!」
美「あ?こっちが聞いてんだよ」
この金髪男とは話になりそうにないな~。
「ちょっと待て!この女今うちの敷地って…」
あ、でもこっちのやつはわかってんだ。
「「よ、夜舞…」」
美「そうだ。とっとと失せろ」
私はそいつらを思いっきり睨む。
「「ひぃぃ!!!!!っ」」
途端に男達は逃げていく。…小者めが。
美「大丈夫?」
ってあれ?!…被害者の男は……?
譲「もういねぇぞ」
美「まじで?!まーいいけど。つか私1人で良かっただろーが。譲も真田もついてこなくていいに」
譲「だって久々に喧嘩してる美月の姿見れるって思ったんだよ。な?真田」
真田「あ?俺は総長が行くから来ただけだ。お前といっしょにすんじゃねぇ」
譲「んだと?!!」
2人は何故か殴り合いを初めてしまった。正直こうなるとめんどくさい。主に、止めるのが。
んまぁ、譲が拳を振るうのを真田が避けてるだけだけど。
「あれれ~?もしかしてー、夜舞のみなさんじゃないー?」