moon~満ちる日舞う少女~【上】
美「黒龍を解散させろ」
「…はい…」
もう敵わないと分かったんだろう。あっさりと解散させられた。
美「ふぅ~!終わったー」
譲「さすが美月だな!」
美「2人もおつかれ」
周りが暗くなっていたことに気づいて、時間を見るともう7時。今日は早く帰ってくるように言われてた。
美「悪い。私もう帰らないと」
譲「えー!早くね?!奈津達に会ってかねーの?」
美「また明日くるから!」
真田「気をつけて帰ってください」
美「うん!ありがと」
私は行きと同様にタクシーで駅に向かう。
?「みーーつーーきーー!!!」
こ、この声…
ーギュッ!ー
美「真輝」
瀬戸山真輝。よく私に抱きつく。そして、夜舞幹部。
真輝「美月の赤い髪が見えて走ってきた!」
美「違う人だったらどうすんのよー」
真輝「この辺で赤髪にしてる人なんてそうそういないよ!舞月に間違われるなんて嫌だしね!ま、舞月とは違う赤髪にしてる奴はいるけど」
そう。私が舞月の時は赤髪。
黒髪が桂で普通は赤髪。で、フルムーンになる時はまいど金髪に染めている。
まあ、学校では黒髪桂だけど。