moon~満ちる日舞う少女~【上】
陸「月龍の倉庫裏にいたのは本当に倒れてたからなんだろうかね」
修「それってまさか月龍に近づくために。とか言うんじゃねぇんだろうな?」
陸「可能性が無いわけじゃないだろ?」
確かに無いわけじゃない。けど美月がそんなやつだとは思えない。
陸「聞くところによると、あいつは南とも仲がいいんだろ?」
さすが陸。情報早ぇな。
勝「そうだよっ!幼馴染みが夜舞にいるんだって!」
陸「そいつに頼まれたとか」
そんなことねぇ!って言いたいのに否定すらできない。
香「ちげぇよ」
だけど、香月はあっさりと否定した。
陸「は?わかんねぇだろ」
香「ちげぇつってんだろ!いくら陸でも、美月のことを悪く言うなら許さねぇぞ!!」
ここまで香月言うなんて。みんながそう思っただろう。だって今まで香月は女に興味すらなかった。
順「落ち着くっすよ!香月」
勝「あ、順太郎っ!大丈夫なの?!」
順「大丈夫っす!こっそり来たんで」
順太郎は今、総さんの授業。怒られると怖い。