moon~満ちる日舞う少女~【上】




【放課後】


香「姉ちゃんちょっといい?」


ひそひそと香月に言われる。そして近くのあき教室にはいった。



香「姉ちゃんってもしかして…」



香月はそこで言葉を辞めた。聞くべきか、聞かないべきか。香月は私の弟だもん。別にいいか。


美「舞月だよ」


前いいかけた香月の言葉。


香「ーっ?!!」


美「夜舞総長。夏目美月は私」


香「…そっか」


美「うん。別にわざと黙ってた訳じゃないよ。…なにか知りたいんだったら、帰ってから話そう。だから今日は……」


香「わかった」


今日は急いで夜舞に向かう必要があった。

私は香月と分かれて裏門にいる南のバイクの後ろにのる。


美「見つかってないよね?」


南「当然や」


バイクが急発進。夜舞の倉庫まで1時間でついてしまった。


< 45 / 144 >

この作品をシェア

pagetop