moon~満ちる日舞う少女~【上】
ーチリリリリリー
今日はちゃんと時間通りに起きられた。
制服に着替えてリビングにむかう。
母「あら。今日は美月のほうが起きるの早いのね」
美「そうなの?香月は?」
母「さぁ?まぁ降りてくるまでご飯食べてなさい」
美「はーいっ」
おぉ!!今日の朝食はベストな半熟卵の目玉焼きに絶妙な焼き加減のベーコン、そして栄養満点野菜ジュース。
美「んんっ!うまっ!」
やっぱ朝は洋食に限るぅうっ!
美「ごちそーさまでしたぁ!」
おっと!食事に浸ってる場合じゃなかった!!
私は2階に上がって香月の部屋の前にたつ。
美「香月ぃぃーーー!!」
香「…」
ありゃりゃ。これは寝てんな。
ーガチャー
美「香月いいいいいいいいい!!!!!!!」
香「ひぎゃあ!!うるせぇ!!!!」
美「おはよっ!香月っ。」
香「姉ちゃんうるせぇよ…」
美「だってもう8時10分だもーん」
ーガバッ!!!!!ー
香「うそだろー!遅刻!!!」
美「なんで?遅刻やばいの?」
香「総さん怒ると怖ぇし」
美「それは大丈夫。私がなんとかしてやるよ!」
香「できんのか?ってか、それよりも、なんで俺ら2人して遅刻なのかなのが問題なんじゃね?!」
あぁ。確かに~。んー。
美「私が学校までの道覚えてないから一緒に登校してるけど香月が遅れてきたってことで」
香「俺が?!」
美「実際、香月が寝坊したんだから」
香「うぅ。まぁ、総さんをどうにかしてくれんなら…」