moon~満ちる日舞う少女~【上】
香「わるい姉ちゃんっ!お待たせ!」
美「おうっほらほらバイク~」
私は香月のバイクの後ろに座る。
香「飛ばすぞ?」
美「ガンガン飛ばしてー!」
香月は私の言った通りガンガン飛ばした。…けど予想通り間に合わなかった。
香「はぁ。姉ちゃん、総さんどうにかしてくれるんだろ?」
美「おう!任しときなっ」
ーガラガラー
総「おいてめぇら遅刻とはいい度胸だなぁ!!おらぁ!!!!」
香「ひぃっ!すいません、総さんっ!!」
あれ?教室に修也と勝いない。まぁそっちのがいいかな。
美「すみません!…今回は見逃してくれませんか?宮野先生」
総「ああん?!!」
私は宮野の耳元でもう1度ささやく。
美「今回は見逃してくださいって言ってんだよ」
そういうと宮野の顔色が悪くなるのがわかる。
総「…こ、今回までだからな!座れ!!」
美「どーもー!」
席に着こうとしたら教室のみんなが「あの宮野先生が見逃した?!」とか「なんでだ?!」とか言ってる。
香「さすが姉ちゃん!本当になんとかしたなっ!」
美「まあね」
けどもし修也たちがいたら怪しまれてたかもしれない。危ない危ない。この手は今回限りだな。