俺様社長に飼われてます。


「恋人……そうだな。言葉だけじゃなくて、身体でも実感させてやろうか」

「か、からだっ?」


思ってもなかったセリフを甘い声で囁かれて、私は爆発しそうなくらいに赤面してしまう。

その一瞬の動揺をついた高山さんは私の肩を掴んで軽い動作で抱え込んだかと思うと、流れるように私をソファに押し倒した。


「高山さん……あの」

「宗介。」


唇をなぞるように、高山さんの細く長い指が触れる。


「こういう時くらいは名前で呼べ」


返事もする間もなく唇を彼のそれで塞がれる。

突然のことに反射的に肩を押すとそんな小さな抵抗は彼の大きな手によって絡め取られてしまう。


「やっ……」


ぺろりと唇を舐められて、整った顔が離れていく。


「嫌か?」


探るように不安そうにそう言われて、私は熱で浮かされてぼんやりしたままゆるく首を横に振った。


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