俺様社長に飼われてます。
「染みてる染みてる!痛い痛い痛い!」
「だから目を閉じろと……」
呆れたような男の声を聞きながら、私は大人しくぎゅっと目を閉じた。
しばらくしてまた温かいシャワーが泡を流れ落としていく。
同じ要領で、しかし今度は丁寧な動作でトリートメントをされる。
「犬みたいだな」
全く同じことを考えて、余計なことだと思って口に出さなかったことを男は何でもないように口にした。
「……慣れてますね」
男の犬発言には触れず、優しく洗い流される感覚に思わず私はそうこぼした。