俺様社長に飼われてます。
Chapter2 可愛いは作るものです。
見知らぬ男の人に買われて、数日が経った。
男の名前は、高山 宗介(たかやま そうすけ)と言うらしい。仕事が忙しいのか、あまり家にいることがない。
朝食を共にすることはほとんどなくて、私が起きた頃には美味しそうな朝食が並んでいる。
たまには私が作ろうと思っても、何時に起きているのかわからないあの人は私が6時に起きてきてもすでにもぬけの殻。
まだ温かい朝食がテーブルに置かれているだけだった。
「お前、化粧とかしないのか」
そんな神出鬼没の男と奇跡的に朝食を共にした朝のこと。
コーヒーを飲みながら私の顔を凝視して、高山さんは唐突にそう言った。