俺様社長に飼われてます。
「……。それで、何ですかねこれは」
目が覚めて初めて感じたのは無機質な物が腕や足に当たる感覚だった。
寝ぼけ眼を擦って身体を起こせば、ベッドの上に私を囲むようにして小さな箱の山があった。身じろぎをすればシーツから滑るようにして小箱がドサドサと床に落ちていく。
恐らくそうした本人であろう高山さんは何でもないという顔をして私服のカーディガンへと袖を通しているところだった。
寝室で着替えるのは至極全うな行為だけど、私がいるうちはやめて欲しい。
今日は寝ていたから別に問題はないんだけど。