俺様社長に飼われてます。
「全部開けてみろ。一通りメイク道具は揃っているはずだ」
そう言って高山さんは床に落ちた小箱をいくつか拾い上げて私に向かって投げつけてくる。
地味に角が当たって痛いのですが。
小箱を開けにかかると、高山さんがベッドに座ったらしくそれに合わせて私の身体は数センチ沈む。
だんだんと丁寧に開封することが面倒になってきた私が乱雑に空の小箱を放り投げ始める様子を高山さんは何も言わずに見ている。
意外と量があって大変だから、暇なら手伝って欲しいんだけど。
「すごい……こうして並べてみると、化粧品って色々種類があるんですね」
「ああ」
最後の一つをベッドの上に置いて、眺めてみる。
化粧品の容器に記されたロゴマークが全て同じなので、同一のメーカーで揃えたんだろう。それにしても凄い数。
スクールバッグを悠に一つ分用意しなければ持ち運びが難しそうだ。