俺様社長に飼われてます。


「ああ。それとお前の気にしていた値段のことだが、半分は開発途中の試作品だから気にしなくていい」

「……試作品んん?」


私が低く唸り声を上げて高山さんを威嚇すると、片手で器用にメモ帳を閉じながら高山さんが先ほど私が投げ付けた枕を私の顔面に叩きつけてきた。

投げつけてきた、ではなく。
直接叩きつけてきた。


「いひゃい」

「痛くしたからな」


クールなふりしつつも結構根に持つタイプで、やり返さないと済まないらしい。

恐らく赤くなっているであろう鼻を手で押さえて、私は先ほどから疑問に思っていたことを口にした。


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