俺様社長に飼われてます。


「そういえば高山さんって何者なんですか?この化粧品の量も尋常じゃないのにさらっとプレゼントとか言ったり、それに試作品って」


私がそう言うと、高山さんは言ってなかったかと表情を変えずに、手帳を再び開いて小さな紙切れを私に差し出してきた。


「一応コスメメーカー、COSMO'Sの社長をしている。これはその試作品だ。ここにあるのはほとんど、まだ世の中に出せるものではないがな」


「……は?」


混乱しながら、小さな紙を受け取ると確かに"COSMO'S"と私の手の中にあるルージュのスティックに彫られたものと同じロゴマークが記され、そこには"代表取締役社長 高山 宗介"と書かれていた。


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