俺様社長に飼われてます。
「ねえそーちゃんのカノジョちゃん。モデルとか興味ない?」
「ない。」
「そーちゃんに聞いてないの!」
私が答えるより先に、高山さんが冷たい声音でバッサリと切り捨てる。
私ならそれでビビって尻込みしてしまうのに、柳谷さんはその辺りは高山さんより強いらしく高山さんに吠えるように叱責した。
あの高山さんが眉根を寄せて黙り込んでいる。
「あの、状況がよく……雑誌とか、モデルとか……何ですか?ここ、化粧品会社じゃないんですか?」
「あらぁ?結構有名なつもりだったんだけど、知らないかしら?」
柳谷さんは面食らったように目を見開いて、口元に手を当てた。