俺様社長に飼われてます。
「化粧するだけだぞ」
高山さんがそう発した直後、パッと肩に置かれた手が離れたかと思えば腕を掴まれて、半ば強引に立ち上がらされた。
「そうと決まったらさっそくやっちゃいましょ!は〜、10代の子のお肌に触れられるなんていつぶりかしら!」
「えええあの高山さん!?」
ズルズルと柳谷さんに凄い力で引きずられていく。
先ほどまであれだけ嫌がっていたのにあっさりと手のひらを返して許可を出したその男に助けを求めるように見れば、高山さんは苦虫を噛み潰したようななんとも言えないといった表情をしていたのだった。