俺様社長に飼われてます。
「でもまあ、良い機会かもしれないわね。アナタ、意外とそーちゃんと上手くやっていけそう。今までいなかったタイプの子だし」
「そりゃあ女子高生なんて早々間違いがなきゃ社会人男性の周りにいませんよね」
元だけど。
私が女子高生だったのは数ヶ月前までの話だけど。
「うーん?肩書きじゃなくて、個人的な性格?性質?雰囲気?みたいな」
言い出した本人もよく意味がわかっていないというか、どう伝えたらいいかわからないらしくて一瞬ブラシを持つ柳谷さんの手が止まった。
「……ほんと、そーちゃんって気難しいけどイイ子よ。こんなアタシのことを友人として対等に扱ってくれるんだから」
こんな、とはどんなだろう。
言われている意味がわからず、首を傾げる。