俺様社長に飼われてます。


「あー……アタシちょっと急用が」

「柳谷?」


長い足であっという間に柳谷さんと距離を詰めた高山さんは容赦なく柳谷さんの肩を掴む。


「ご、ごめんなさーい!あんまり可愛かったからお写真撮って、いつもお世話になってる雑誌の編集長に自慢したらこうなっちゃって!」

「ほう。まだ何も言っていないが、そのことについて弁解するということはまずいと思うところがあるのか」


冷静に相手の痛いところを突いていく高山さんは伊達に社長をやっていないんだろう。

柳谷さんは真っ青になって首根っこを掴まれたハムスターのように小さくなっていた。


「だってそーちゃん顔怖いんだもん!」

「怒っているからな」

「いいじゃない!ちょうどモデルの欠員も出てたんだから!」


つらつら言い訳を並べる柳谷さんにいい加減呆れたのか、高山さんは深いため息をついて手を放した。


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