俺様社長に飼われてます。


「わ、可愛い……!」

水色ベースの緑――パステルカラーのワンピース型のドレスだった。

植物のツルのような金色の模様がアクセントになっていて、可愛らしいのにどこか大人っぽく上品なデザインとなっていた。フリルもふんだんに使われているのに嫌味がない。


こんな素敵なドレスを着こなせるのは、ハリウッドのレッドカーペットを歩くような一流の女優でなければ無理なんじゃないだろうか。


そう不安に思って柳谷さんを見上げると、彼は私の気持ちの全てを見透かしているとでも言うようにパチン、とお茶目にウィンクをしてみせた。


「大丈夫。あたしが未央ちゃんに飛び切りの魔法を掛けてあげるんだから」



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