俺様社長に飼われてます。
「あー。行っちゃいましたね。てか女の子突き飛ばすとか最低だな」
突き飛ばされた勢いのまま突っ込んだのに、赤羽さんはビクともせずに簡単に私を受け止めた。
見た目に反してたくましいんだなぁ、と思いながら視線を下に落とすとトイプードルが私のふくらはぎ辺りの匂いを嗅ぐように鼻を揺らしている。
両親が生き物を極端に嫌っていたから動物に触れたことがあまりないので、どうしたらいいかわからずに助けを求めるように顔を上げて赤羽さんを見る。
「ああ、すみません。アクシデントとはいえ触ってしまって……」
「あ、い、いえ……」
私の反応が自分が触れたことに困惑しているんだと解釈したらしい赤羽さんは慌てたように私の肩を掴む手を離して手に巻き付けていたリードを軽く引いた。