叫べ、叫べ、大きく叫べ!
それからは、光が差し込んだみたいに私の周りが一気に賑やかになった。
不思議なもので、朝から放課後まで隣に誰かがいるということがこんなに楽しいだなんて思わなかった。
あんなに嫌っていた都波とも西村さんと立石さんを挟んで会話することも度々増えた。
まぁ、さすがに2人きりにはなりたくないのは変わらない。
だからか、そんな都波は私に近づく隙が無いようで、よくいじけてる。
きっかけは水曜日の出来事で。
お昼休みになると学習室で西村さんと立石さんで昼食をしているときの事……――。
『ねえ、夏澄ちゃん俺とも一緒に食べようよ〜!2人きりでさ!』
『は?なんで都波くんと?やだよ。てか食事の邪魔だから離れてください』
『えーそんなこと言わずにさあ、』
『わ、私は……、ふたりと一緒に食べたいのっ』
キッと睨むと都波は顔をしかめた。
それもものすごく嫌そうに。
そのワケは、2人が勝ち誇ったような笑みを都波に向けていたからだ。
『んふふふふっ、雅ぃ。残念だけど自分のところに戻りな?んふふふ』
『そーそー、夏澄ちゃんは“私たちと”一緒がいいんだってさ〜。ほらほら向こうに行った行った』
『ちょ、あやか!?めいっ!?おい押すなっ……ッテ』
『『バイバーイ』』