叫べ、叫べ、大きく叫べ!
こんな時素直に笑えればいいのに。
やっぱりうまく笑えない気がして、ただ頷くことしかできなかった。
「あ、もう寝なきゃね!明日も朝練なんだよ。おねーちゃん、代わって!」
「いやだ」
「えー、ケチー」
「頑張んなよ」
「もー。うん、頑張る!おやすみなさい!」
「おやすみ」
最後にお決まりのハイタッチをしてから私たちの愚痴り大会は今日も幕を閉じた。
真っ暗に戻った世界はやっぱり落ち着く。
ベッドに体を沈ませれば睡魔が徐々に迫ってきて、瞼を閉じればさらに暗闇が私を包む。
明日なんて来なくていいのに。
そう願っても当たり前のように来る明日。
閉じたくない瞼は限界を超えて、目を覆った。