Dear My・・・
「ああ」

「それじゃ」

 日は落ちて薄暗くなっていた。

 お互いの顔もはっきり見えないほどに。

 彼の辛そうな顔を見たくなかった。

 その後姿を見送ることもできなくて、そのまま家の中へと入った。

 歩くたびに痛む足首。

 自分の部屋に入ってそのままうずくまる。

「いたぁい」

 落ちる涙は足首の痛みのせいか。

 それとも・・・?


 明日、彼に会ったら、いつもどおりにおはようといよう。

 何もなかったような顔をして、普段通りにしてみよう。

 それが幼なじみにできる精一杯のことだから。

 ううん、幼なじみだからこそできることかもしれない。

 自分の気持ちに嘘はつけないけれど。

 もう少し、このままでいたい。

 Dear my ・・・ childfood friend


                              Fin
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