The multidimensional universe
一時期は宇宙海賊紛いの生業もしていた、ウラヌスらしい物言い。

だが。

「別に殺さなくてもいいってなら、俺は失神かギブアップだけにする」

斉天大聖が言った。

「俺は腕比べがしたくて、大会に出るだけだ。対戦相手に恨みもねぇのに、無闇やたらと殺すってのもなあ…」

「…甘っちょろい奴め」

ウラヌスが舌打ちする。

「しかし」

怪訝な顔をするユピテル。

「わざわざ殺しまでルールに組み込むとはな…確かこの大会の主催者は、メミガ様の他にもいたんだったな…どんな奴なのか、顔を拝みたいもんだぜ」

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