The multidimensional universe
ゴォッ!と。

暴風のような音を立てて、ウラヌスがオーラを全身から噴出させる。

まるで火山の噴火を間近で見ているようだ。

直接触れてもいないのに、肌が焼かれるような熱を感じる。

「斉天大聖は倍加で原始形態の戦闘力を引き上げたようだが、俺は素のままで能力値の引き上げに成功した。もう奴にも、貴様にも後れは取らん!」

拳を潰されて狼狽するヴァネッサに、ウラヌスは顔面への拳打!

「うぐ!」

表情を歪め、ヴァネッサが仰け反る。

「このっ!」

反撃にもう片方の拳で殴りかかるヴァネッサ。

だが当たらない。

逆にウラヌスに殴り返される。

「くそっ!」

また反撃。

当たらない。

逆にウラヌスに膝蹴りを食らう。

「この野郎っっっっっ!」

再び反撃。

当たらない。

ウラヌスは目の前から消え。

「無駄だ!」

背後から背中を蹴り上げられ、上空まで跳ね上げられた!

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