私のFamily

とりあえず、気持ちを落ち着かせたくてカフェに入る。


カランコロン

「いらっしゃい」

黒髪の男の人がそう言ってくれた。


1歩カフェの中に入ったら別世界が繰り広げられていた。


カフェの外はｶﾞﾔｶﾞﾔ。

カフェは不思議に癒されるような感じがしている。


案内された席に行き
ミルクティーを頼む。


ミルクティーが来る間大好きな本も読まず、外を眺め待っていた。



「お待たせ致しました。お客様。ミルクティーとフォンダンショコラです。」

今度は茶髪で如何にもチャラいですよ～って醸し出しているのに

その人も落ち着いてるように見える。


『あのっ！フォンダンショコラ。頼んでないです』

「ん？お客様。嫌なことありましたよね？フォンダンショコラの中に疲れや悲しみを癒すとってもいいものが入ってます。そのいいもので悲しみを癒してくださいね？要するにサービスですよ♪」


「え。あ、ありがとうございます。」


あれ？フォンダンショコラって中に溶けたチョコレートが入ってるよね？


そのチョコレートのことかな？

それにしても、綺麗だな。

食べるのがもったいないや。でも食べないと申し訳ないし、食べよう。


えっ！？チョコレートじゃない！？

フォンダンショコラを割ってみると中にいちごのソースが入ってた。


いちごのソースと生地があったかい。

いちごのソースの少し甘酸っぱい味とチョコレートの甘い生地がバランスよく出来てて美味しい！


一口食べただけで嫌なことすべて吹っ飛びそうだった。