time~元暴走族豊×キャバ嬢カナ~
「返信しても、しなくても、押しかけてくるから……必要ないかと思って」
「まぁ、そうだけど……返事くらいはして欲しいものなんだよね」
あたしに向かって言っている台詞なのに、どこかあたしに言ってはいないように聞こえる明美の声。
「今日も仕事だったんでしょ?」
「もちろん。明美は?」
「私も、もちろん仕事」
勝手に冷蔵庫を開け、缶ビールの蓋をプシュっと空けた明美は勢い良くビールを口の中へと流し込む。
「で、何かあったの?」
明美があたしに会いに来るときは必ず話がある時。
長年の付き合いで、人付き合いが苦手なあたしにもそれくらいはわかってきた。
「ん~秀ちゃんとのことでさ……」
「上手くいってないのか?」
「そういうわけじゃないんだけど」
缶ビールをテーブルの上に置くと、手を膝の上でモジモジとし始めた明美を見ながら、あたしは懐かしいあの頃を思い出していた。
「まぁ、そうだけど……返事くらいはして欲しいものなんだよね」
あたしに向かって言っている台詞なのに、どこかあたしに言ってはいないように聞こえる明美の声。
「今日も仕事だったんでしょ?」
「もちろん。明美は?」
「私も、もちろん仕事」
勝手に冷蔵庫を開け、缶ビールの蓋をプシュっと空けた明美は勢い良くビールを口の中へと流し込む。
「で、何かあったの?」
明美があたしに会いに来るときは必ず話がある時。
長年の付き合いで、人付き合いが苦手なあたしにもそれくらいはわかってきた。
「ん~秀ちゃんとのことでさ……」
「上手くいってないのか?」
「そういうわけじゃないんだけど」
缶ビールをテーブルの上に置くと、手を膝の上でモジモジとし始めた明美を見ながら、あたしは懐かしいあの頃を思い出していた。