time~元暴走族豊×キャバ嬢カナ~
ピンポーン
ピンポーン
「まだ9時だし……こんな時間に誰だよ?」
インターフォンの音で目覚め、体を起こすと、目の前には段ボールの箱が3つ。
そうだ。
昨日はあのまま寝てしまったんだ。
ソファーの上で目覚めたあたしはもう一度ピッチの時計を確認する。
AM:9:00
やばい。
約束していた時間だった。
慌てて、玄関の扉を開けると、そこには「おはよう」と笑顔の浅葱が立っている。
「ごめんなさい。あたし、片づけをしながら寝ちゃって……今起きたんです」
「そんなこといいよ。ゆめかちゃんの気が変わったのかと思って少し焦ったけど」
いつだって優しく対応してくれる浅葱に感謝しながら、あたしは浅葱を部屋の中へと招きいれた。